住職からの言葉
終戦記念日
終戦記念日です。
きっと、日中は、御盆参りでバタバタして、それを感じるより、先にこなさなければ、やらなくてはいけない勤めがあるから、朝の今に感じたことを。
力を持つ事は必要です。
でも、それは、その人の成し得てきた道程の力の事。
戦争を避ける力とは何なのか。
他者を抑圧する力は相手がそれ以上の物をもったとき、
必ず崩れるから、
間違いなく、
もっと、もっとと、
お互いが競い合う。
戦争を避けるための力は、防備なのだろうか。
防備のために武器を持ったらどうなる?
美しい帯を手に入れたら、その帯を身につけたくなる。
素晴らしい茶碗を手にしたら、その茶碗でお茶が飲みたくなる。
機能の良い車を手に入れたら運転したくなる。
手に入れたものは、その物が持つ全てを知りたくなる、使いたくなるのは当たり前の事だ。
武器を持ったら最後、
必ず使いたくなる。
武器は全てを破壊する物。
平和を願う物が武器など、持ってはならない。
時代の流れだからと、世の中の所為にしたくない。
世の中に抗えない小さな自分だと、
重々承知でも、
私は戦争は嫌だと、
私は武器など持ちたくないと、
声高らかに、
伝え続ける。
大きな歴史のうねりの中で、不条理に流されたくない。
それぞれの私の、
小さな一人一人の願いこそが
平和に結びつくと信じている。