住職からの言葉
2022年01月31日(月)
今の園
保護者の皆さんへ
有隣寺住職 祖父江佳乃
息苦しいのにマスクで口や鼻を覆い被せ、触れ合うことや、集うことが許されなくなってから、もう、2年が過ぎようとしています。
お変わりありませんか?という言葉が、空々しいほど、マスクが常になっている世の中です。コロナ禍において、一番の大切である「命を守る」子育ては、本当に大変です。
明けない夜はないと知っているけど、この状態が永遠に続くなどありえないと分かっているけれど、開けるまでが辛くて、そこまでが長く、心が折れているのに、容赦無く次へ次へと捲し立てられる現実。間違いなく「大変」です。
それでも、限られた中で、必死に、子供の成長に必要な経験や、大事な育成を考え、闇の中から、希望の光を見つけ出そうと徳風幼児園は、踏ん張り続けます。
限られた中で考え続けることにより、工夫が生まれました。
「できた」「やれた」という小さな積み重ねから達成感もクラスのあちこちで生まれています。
こんな世の中だから、こんな世の中でも、一つ一つの営みを丁寧に、一歩一歩の歩みを成し遂げれるのは、子供たちに「命の大事さ」に教えられているからです。
そして、保護者の皆さんが徳風幼児園を暖かく見守ってくださっているからです。休園のお知らせをした際「大丈夫ですよ。連絡有難うございます」「先生方も大変ですね」とかけてくださったお声に、どれほど救われているか。どれほど励まされているか。マイナスを伝えることは申し訳なさが伴います。けれど、御自身のしんどさより先にお気遣いくださる優しさに感謝しています。言葉も持つ力を再確認しています。
有難うございます。
有難うという言葉は、有ることが難しいとかきます。コロナ禍において、当たり前が、当たり前では無くなった。でもそのお陰で、当たり前は当たり前では無かった事を知ったのも事実です。
徳風幼児園は保護者の皆さんに「頑張ってください」とは言いません。この状況下で、これ以上どう頑張って良いのかわからないほど、頑張っていることを知っているからです。そしてそれが当たり前でなく、凄い事だと感じています。
どんなことがあろうと、徳風幼児園は、ここにあります。どんな時でも、徳風幼児園はここにいます。
ここから、今から。今から、ここから。
そして、こんな時だから、伝え合いましょう。今の気持ち、今の御自身のこと。
優しさ、嬉しさ、温かさを言葉で伝え合いましょう。
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