有隣寺だより
2023年01月16日(月)
有隣寺だより 51号 令和5年1月
有隣寺便り 51号 令和5年(2023年)1月 有隣寺住職 祖父江佳乃
『はじまる いまから ここから』
願いも、思いも、希望も、始めなければ、次は見えない。だから、一歩を踏み出す。もう一歩だろうが、あと一歩だろうが、それが最後の一歩だとしても、最初の一歩がなければ、次の景色は見えない。だから、ここから、いまから、はじめる。その思いがあれば、その一歩があれば、必ず、『始まる。今から、此処から』
お変わりありませんか。旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
コロナウイルスという言葉を耳にして、3年が過ぎました。石の上にも三年という言葉があります。どんなにつらくとも辛抱していれば、やがて何らかの変化があって好転の芽が出てくる。これは、達磨大師が寺院の裏にある洞窟で岩壁に向き合いながら悟りを開いたことを由来とする諺です。これまでの三年間、皆さんは何を感じましたか。我慢を強いられた期間から見えてきたこと、それは、一歩を踏み出さなければ、次の世界は見えてこないということ。大きな夢も、小さな希望も、叶えるためには、雨垂れのような小さな歩みでいいから一歩を踏み出さなければ始まらないということ。この三年は自身と向き合う、自身を見つめる三年だったから、今からここから、一歩を踏み出し、次の景色を見に行きましょう。
二河白道
ある旅人が、無人の荒野を西に向かって進んでいくと、その道が火と水の二つの河に挟まれました。後ろからは群賊、野獣が襲ってきます。行くも還るも止まるも死を逃れえません。しかし、思い切って白道を進んでいこうと思った時、東の岸から「この道をたずねて行け」と勧める声が聞こえます。また、西の岸から「こちらを目掛けて進みなさい」と呼ぶ声がしました。旅人は一心に疑いなく進むと西岸に到着し、仏となりました。
火河は、私たちの、怒り、腹立ちです。水河は尽きない欲望です。東の岸は迷いの娑婆世界、西の岸は極楽世界を例えています。そして、白道は浄土往生を願う心です。
阿弥陀様がおいでの西の岸に向かって白い道を歩くのが、私たちの人生です。怒り妬み嫉み恨みそして、もっともっとという貪りの間を丁寧に極楽浄土に向かって歩きます。東の岸から声をかけてくださるのは、私たちより先にこの道を歩まれたお釈迦様です。
どんな時でも、いかなる時にも阿弥陀様は私を迎えてくださり、お釈迦様は私の背中を押してくださいます。
仏教の教えはそれをいただいたからといって、世の中が輝くものではありません。あなた自身が輝く存在なのだといただく教えです。誰と変わること、変えることのできないあなただから、その命は輝いているのです。
令和5年有隣寺法要・行事予定
報恩講(親鸞様にありがとうを伝える日)
2月18日土曜日有隣寺徳風幼児園子ども報恩講(親鸞様にありがとうを伝える日)
2月19日日曜日午前10時お勤め開始(コロナにより、今年も午前のみの法要です。ですが、お勤め、仏教讃歌、法話と、阿弥陀様の本願を一生涯かけてお伝えくださった
親鸞様のご遺徳を偲びながら自身の命を見つめます。)
お勤め 貞信寺柴田信昌師 仏様の歌とお話し 徳永寺平等良香師(伴奏 吉川純子師)
法話 西照寺日野直師
おみがき・幕張等報恩講準備 2月17日金曜日9時半から
皆様のご懇志で成り立つ報恩講です。ご協力お願いいたします。
春の彼岸会・永代経法要 3月18日土曜日(令和4年に西帰された方の追弔会も厳修します)
親鸞聖人誕生850年誕生法要(東本願寺団体参拝)4月8日土曜日有隣寺からバスで日帰り参拝に出かけます。お申し込みください。
省念忌説教大会5月21日日曜日9時半お勤め開始
おみがき・幕張等準備5月19日金曜日
秋の彼岸会・永代経法要9月16日土曜日10時お勤め開始
白蓮会(仏教の話をわかり易くみんなでワイワイと行事のない22日)1月22日日曜日・
4月22日土曜日・6月(新潟でのお説教が入っているため、後日お知らせします)
7月22日土曜日・10月22日日曜日・11月(本山報恩講のため、後日お知らせします)
年忌(ご法事の日時は早めにお寺にご相談ください)
令和4(2022)年 1周忌
令和3(2021)年 3回忌
平成29(2017)年 7回忌
平成23(2011)年 13回忌
平成19(2007)年 17回忌
平成13(2001)年 23回忌
平成9(1997)年 27回忌
平成3(1991)年 33回忌
昭和62(1987)年 37回忌
昭和49(1974)年 50回忌
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