お知らせ
2020年04月16日(木)
今すべきこと
情報過多が不安を煽る
今すべき事は、いっぱいいっぱいになった頭を休ませて
メディアを通さず、自分で考える時間を持つ。そうすれば冷静さを取り戻す事ができる。
冷静になれば、自分が何をすべきがが、ちゃんと見える。
二月に西帰した妹は
病床で
「夜が怖い」と泣きました。
「このまま寝だら目を開ける事なく死んでしまうかもしれないから」
朝、目を覚ますたびに、「ありがとう、死んでなかっ。生きてた。有難い」と喜びました。
わたしが生きるために
ともに生き抜くために
いのちを救うために
出来ること 控えること
おどらされず、一旦、止まって、考える。
不安が不満を
不満が憎悪(差別)を生んではならないから。
〜 「神奈川県医師会から神奈川県民のみなさまへ」と公開された文章〜
◆侮らないで◆
連日の報道で、親も子供もストレスで大変ですとマスコミが取り上げています。だから、ストレス発散のために、外出したいという気持ちもわかります。爆発的な感染拡大に若い人たちに危機感はないのは当然かもしれません。若い人は感染しても比較的軽症ですむとの報道があるからです。しかし現実は違います。若い人でも、重症化して一定数以上は死亡するのです。現実を見つめてください。
もし、自分の知り合いの人がコロナ感染症で亡くなられたらきっと哀しいはずです。そして、亡くなった人にうつしたあなたが、入院せずに軽度ですんでも本当に喜べるでしょうか。
不用意に動き回るということは、その可能性を増やしてしまうことなのです。今は我慢する時なのだということを、ぜひ理解してください。出来るだけ冷静に、そして自分を大切に、そして周囲の人を大切に考えてください。
◆ごまかされないで◆
この新しい未知のウイルスに、本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです。過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危うさがあります。
そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。
視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心地よく響くものです。不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください。
実際の診療現場の実情に即した意見かどうかがとても重要です。正しい考えが、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。危機感だけあおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。
第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。
出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います。
◆PCR検査の本当◆
医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。その中で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。しかしながら、新型コロナウイルスの PCR 検査の感度は高くて 70%程度です。
つまり、30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定され、「偽陰性」となります。検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。
さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。
正確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、一人の患者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、検査した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりません。
マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいのでしょうか。次の患者さんに感染させないようにするために、消毒や交換のため、30 分以上 1 時間近く必要となります。
テレビなどのメディアに登場する人は、本当のPCR検査の実情を知っているのでしょうか。そして、専門家という人は実際にやったことがあるのでしょうか。
◆胸部レントゲン検査やCT検査の困難◆
胸部レントゲン検査や CT 検査を、もっと積極的にしないのは怠慢だという人がいます。
もし、疑われるとした患者さんを撮影したとすると、次の別の患者さんを検査する予定となっても、その人が二次感染しないように、部屋全体を換気するとともに装置をアルコール消毒しなければなりません。
その作業は 30 分以上、1 時間近く必要となります。
アルコールが不足する中、どうすればいいのでしょうか。メディアなどで主張する専門家やコメンテーターは、そのようなことを考えたことがあるでしょうか。
◆医療機関の現状◆
今後感染のスピードが上がると、重症例も当然増えてきます。もし何百人もの感染者が同時に出れば、その人たちを病院で治療しなければいけません。
医療機関のベッドは、またたく間に埋まってしまいます。
それでも心筋梗塞や脳梗塞やがんなどの患者さんに対しては、いつものように対応しなければなりません。
今までと同じように医療は維持しなければならないのです。
軽症の人は、自宅や宿泊施設に移って静養や療養してもらい、少しでも新型コロナ感染症の人のために、病院のベッドを空けるなどの素早い行動が必要です。
そして、新型コロナ感染者の治療が終わり、社会復帰しても良いというときこそ、素早くPCR検査をやって確認し、ベッドを開けなければなりませ
ん。
そのためにも、少しでも時間が必要なのです。医療機関に時間をください。
コロナ感染者の増加を、少しでも緩やかなカーブにしなければ、医療は崩壊します。
◆医療機関への偏見や差別◆
皆さんは、咳をしたり、熱が出ていたりする人が近くにいたら、きっと嫌な顔をして、文句を言うか、離れていくことでしょう。
今この時も医療関係者は、コロナ感染の恐怖の中で戦っています。
戦っている医療機関の医師や看護師や事務職員にも、子供や孫、そして親はいます。
その愛する人たちに、うつすかもしれないという恐怖の内で、医療職という使命の中で戦っています。
そして自分の子供が、バイキンと言われ、いじめにあうかもしれないという、悲しみとも戦っています。
市中の診療所ならば、医師自身が罹ったら、当然一定期間休診にするばかりでなく、診療所のすべてのスタッフやその家族の心配もしなければなりません。
そして、自分の家族そのものに危害が及ぶことになります。
実際に病院の中で重症の患者さんの治療を毎日繰り返し繰り返し治療にあたり、家に帰っても人工呼吸器の音が耳から離れず、懸命にしている立ち向かっている医師や看護師の人たちのことを想像してください。
そんな恐怖といら立ちと、そしてストレスの毎日の中で生活しています。
わかってください。知ってください。理解してください。
感染が拡大すれば、誰もが感染者になります。
そのとき、偏見や差別を受けたらどんな思いをするのか、一人ひとりが賢明に考えて、不確かな情報に惑わされて、人を決して傷つけないように、正しい情報に基づいた冷静な行動をするようにしてほしいのです。
まして、地域の医療機関の活動が差別意識で妨げられるようなことは、決してあってはならないことでしょう。
◆一緒に戦いましょう◆
もう少し、もう少し我慢して下さい。
四週間、何か月いや一年以上になるかもしれません。
病と闘って生きていたいと、つらい治療と闘っている患者さんもいます。
生きていることだけでも幸せなのだと、ぜひ、ぜひ思ってください。
安易に外出して、密集、密閉、密接のところには絶対行かないでください。
あなたの行動が、新しい患者さんを作ってしまうかもしれません。
お願いします。
私たち医療従事者も、ストレスや恐怖に我慢して戦っています。
お願いします。
皆さんはぜひ、我慢と闘って、我慢してください。戦いは、長くてつらいかもしれませんが、みんなで手を取り合っていきましょう。
神奈川県医師会長 菊岡正和
https://kanagawa-med.or.jp/images/about_coronavirus
2020年04月10日(金)
新型コロナウイルス・緊急事態宣言に対する有隣寺の対応について
2020年4月10日 有隣寺住職 祖父江佳乃
新型コロナウィルスの拡大が深刻な状況になっています。ですが、仏に仕える僧侶がコロナウイルスで仏事を取りやめることは社会不安を煽ることに結びつくと考えます。仏の教えが、パニックに取り込まれること無く、社会に不安が蔓延する今だからこそ、皆様と朋に手を合わせ、心を落ちつかせ、一人一人の心の平安を取り戻すお役目を担わせていただきたく存じます。有隣寺と致しましては以下のように対策をとらせていただきます。
御門徒宅でのお参りについて
お伺いさせていただく際、マスクを着用し、感染予防のため読経時にもそのまま外さずにお勤めいたします。
(私にその疑わしき症状があるわけではありません)念には念を入れての、感染予防であることをご理解下さい。
本堂でのお参りについて
・入り口にアルコール消毒液を設備致します。
・扉や窓、スイッチ、手すり等多くの人が触れる箇所の消毒を致します。
・雨以外は扉、窓を開け放してお勤めします。
→(温かい服装でおまいりください )
・扉を閉めてのお参りの場合は定期的な換気を行います。
→(30分に一回、数分程度、窓を全開)
・湯呑み等の使用禁止
(お茶の接待をひかえさせていただきます)
・人を密集させない環境を整えます。
(畳み、一畳を空けてお座りいただきます。)
・参詣の方と離れた段差のある内陣勤めですが、マスク着用のまま読経します。
感染拡大防止の観点から、お参りの皆様においても以下の対策を実施して下さい
・入堂時、適宜、石けんやアルコール消毒液による手洗いをおこない下さい
・手が届く範囲の距離を保って下さい
・声を出す機会が多い場合はマスクを着用して下さい
皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。
2020年02月16日(日)
有隣寺報恩講のご案内とご挨拶
親鸞様にありがとうを伝える日
有隣寺三姉妹 次女 尚乃の葬儀に際して、ありがとうございました。
有隣寺三姉妹
次女
尚乃、2月4日に西帰しました。
佳乃
尚乃
朋乃
三人の名前が書かれた表札は芸者の置屋みたいで、女ばかり賑やかに育ってきました。
はたから見たら華やかな三姉妹でした。けれど、一人一人、当たり前に色々あって…
尚乃が癌を患ったのは中学二年生でした。
国から指定されている難病で、肋骨をはずし、腫瘍をとり、その後、胸に強い放射線をあてました。
もちろん、その際、髪は全部抜けて…
手術の前、このまま起きなかったらどうしよう と泣きました。
朝起きた時、今日を迎えることができた。ありがとう、その日から毎日、感謝をしていました。
奇跡的に助かった命が二十歳を迎えた時、命がつきても、誰かの中で生きたい と、臓器提供意思カードを持ちました。
二十歳を迎えることができないと医師からいわれたのに
結婚し、今、高1の息子もいます。
私自身
多感な時期に彼女の病を見て、ギリギリのいのちを味わっているはずなのに、元気になった彼女に慣れてしまい、病のことは忘れていました。
放射能の影響が30年たって、そして、また、癌が再発するなど考えも及びませんでした。
最初の手術前、このままだと、大人になれないと言われたのに…
人間は、慣れてしまう生き物で、今日が幸せだと、そのままずっと幸せだと、錯覚することを味わいました。
凡夫の話をしている私なのに…情けなさを思い知らされています。
その時、その時、新しく記憶が塗り替えられてしまうことは、当たり前かもしれません。けれど、過去は、終わっていませんでした。
身体が病に侵されていた事実と何十年も向き合ってきた尚乃はとても辛かったでしょう。
大事な息子と離れる悲しみは私の想像以上に間違いありません。
どうすることも
どうしてやることも
出来なかった私です
湯灌をすると、それまで、頑張り続けていた皮膚がはがれてしまうから、丁寧にお湯でふいてもらいました。
入院してから、お化粧も、お洒落をすることも、許されなかったから、病魔のせいでコケてしまった頬に綿を詰めてもらい、うぶ毛を剃って、白粉をはたいて口紅をさして、成人式に祖母が誂えてくれた真っ赤な友禅に袖をとおしました。
お雛様の様な
かぐや姫の様な
綺麗な
綺麗な
妹の姿です。
冷たくなった手を
離したくなくて
ずっと握って
本堂に行ったきり、なかなか戻って来なかった母が言いました。
「お父さんと
おじいちゃまと、
おばあさまと
みんなに
尚乃がそちらに行きます
よろしくお願いします
と頼んだから大丈夫
お浄土に帰るのだから」
帰したくない気持ちを整理していました。
7日に通夜をつとめ
8日に葬儀をだしました。
光徳院釈尼尚喜
三姉妹の子ども達三人
尚乃にとっての、息子広喜、姪っ子慈樹、甥っ子一琉、三人が、御導師明福寺高岡住職のはからいで、一緒に法名軸に筆で書き記しました。
法名も院号も導師に相談しながら、みんなで願いをもってつけました。
白いお骨になって
仏となった妹です。
今日は
親鸞様にありがとうを伝える日
報恩講です。
いつもの顔がみえないけれど
仏となった彼女は、祖父や父と一緒に、私達を間違いなく照らし、願ってくれています。
花瓶に尚乃の振袖と同じ色の赤い赤いダリアを入れました。
お荘厳として尚乃が私達を導いてくれています。
相変わらずの住職よっちゃんのムチャブリにみんなが付き合ってくださっています。
兼正寺の若様に、突然、お前座を勤めていただいたり…
その日にお願いすることばかりですが、心良く引き受けてくださる優しさに涙が溢れて
やっと
やっと泣くことが出来ました
ありがとう
ありがとう
ありがとう
親鸞様にありがとうを伝える日
報恩講
このあと
片付けして
おさらいのお勤めの後
尚乃の二七日を勤めます。
みんなで そして、
三月十四日、彼岸会永代経の後、満中陰忌明け法要をつとめます。
2019年10月01日(火)
法話日程
当寺住職の今年の法話日程です。
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●10月1日
徳永寺・報恩講
13:00〜
〒916-0267 福井県丹生郡越前町上野10−6
●10月2日〜3日
光照寺・報恩講
13:00〜
〒929-1300 石川県羽咋郡宝達志水町上田カ175甲
●10月4日
尾北講習会(證法寺)
10:00〜
〒482-0043 愛知県岩倉市本町宮東12
●10月8日
寿光寺・報恩講
10:00〜
13:00〜
〒557-0043 大阪府大阪市西成区玉出東2丁目9−29
●10月11日
西方寺・報恩講
10:00〜
〒949-3732新潟県柏崎市北条773
●10月13日
称揚寺・御遠忌
13:00〜
〒521-0025 滋賀県米原市番場1966
●10月14日
存仁寺・蓮如忌
14:00〜
〒514-2211 三重県津市芸濃町椋本673
●10月15日
大谷婦人会報恩講(青宮寺)
10:00〜
〒492-8411 愛知県稲沢市北島町上中110
正宝寺・報恩講
13:00〜
〒514-2208 三重県津市芸濃町忍田258
●10月18〜19日
本光寺・報恩講
10:00〜
〒923-0957 石川県小松市本折町52
●10月22日
遠賀組仏教婦人会 70周年(信行寺)
10:00〜
〒811-2101 福岡県糟屋郡糟屋郡宇美町2 宇美1丁目2番1号
●10月25日
廣永寺・報恩講
10:00〜
〒952-1548 新潟県佐渡市相川羽田町7−3
●10月26日
通心寺・御遠忌
10:00〜
〒950-0153 新潟県新潟市江南区船戸山3丁目5−34
●11月2日
法輪寺・報恩講
10:00〜
〒454-0947 愛知県名古屋市中川区助光2丁目1011
●11月3日
専覚寺・法座
13:00〜
〒443-0042 愛知県蒲郡市御幸町5−37
●11月5〜6日
三条別院・報恩講
13:00〜
〒955-0071 新潟県三条市本町2丁目1−57
●11月10日
西念寺・報恩講
10:00〜
〒410-2414 静岡県伊豆市本立野197
●11月13〜14日
帰願寺・報恩講
13:00〜
〒313-0005 茨城県常陸太田市栄町45
●11月15日
浄教寺・報恩講
10:00〜
〒472-0001 愛知県知立市八橋町神戸23−1
●11月16日
證法寺・定例法話
10:00〜
〒482-0043 愛知県岩倉市本町宮東12
●11月17日
浄教寺・報恩講
10:00〜
〒622-0017 京都府南丹市園部町若松町36番地
●11月30日
誓源寺・報恩講
13:00〜
〒512-1201 三重県四日市市上海老町780
●12月6日
八尾別院・報恩講
13:00〜
〒581-0003 大阪府八尾市本町4丁目2−48
●12月9日
名古屋別院・定例法話
7:30〜
10:00〜
13:00〜
〒460-0016 愛知県名古屋市中区橘2丁目8−55
●12月14日
安正寺・報恩講
10:00〜
〒444-1164 愛知県安城市藤井町本郷3
●12月15日
満福寺・報恩講
10:00〜
〒503-0102 岐阜県大垣市墨俣町墨俣212
●12月16日
名古屋別院・報恩講
13:00〜
〒460-0016 愛知県名古屋市中区橘2丁目8−55
●12月20日
名古屋外国語大学・法話
13:00〜
〒470-0131 愛知県日進市岩崎町竹ノ山57